2006/09/27

今年度の短期留学プログラム(2006春季)

研修校は例年とおなじくトゥールの"Institut de Touraine"(トゥーレーヌ語学センター)です。首都パリから特急で一時間ほどのトゥールは、「フランスの中庭」と称されるほど、風光明媚な土地柄です。また、この地方で話されるフランス語は、フランスで最も美しいと言われてもいます。

語学研修は、春休みを利用して、ほぼ一ヶ月間にわたって、ホームステイ形式で行われます。引率には教職員も同行しますので、初級クラスを修了していれば、一年生でも安心して現地の暮らしに馴染んでいくことができるでしょう。語学研修の申し込み概要は以下のとおりです。詳細は、9号館5Fの国際交流事務課まで、気軽にお問い合わせください。


 ・研修期間         2007.2.24 - 3.25
 ・募集説明会        2006.9.27 ; 10.13
                  AM 12:15~@979教室
                   
 ・申し込み締め切り日    2006.10.17
 ・筆記試験           2006.10.21
 ・面接試験           2006.10.28



 

 

フランス語の検定試験

外国語にはいろいろな検定試験があります。英語では「英検」、TOIC, TOEFLがありますし、ドイツ語はドイツ語検定試験やゲーテ・インスティトゥート等の語学試験の証明書が語学力判断材料としてよく利用されます。そしてフランス語では、いわゆる「仏検」と、フランス文部省が公認するフランス語資格試験DALF(Diplome approfondi de langue francaise)が有名です。


■APEF(実用フランス語技能検定試験)
いわゆる「仏検」と呼ばれるもので、日本人学習者を対象として、文部科学省および在日フランス大使館文化部後援をうけて実施されるフランス語の技能検定試験はこの「仏検」の他にはありません。日本のフランス語教育の実態に則して、5級を入門、1級を最高として基準が決められています。ひとまず、通常の学生の目標としては、大学卒業時に、3級を取得できば理想的と言えるでしょう。

 ・5級=標準学習時間:50時間以上
 (大学で、週1回の授業なら1年間、週2回の授業なら半年間の学習に相当)
 ・4級=標準学習時間:100時間以上
 (大学で、週1回の授業なら2年間、週2回の授業なら1年間の学習に相当)
 ・3級=標準学習時間:200時間以上
 (大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当)

 うえの三つの級のいずれの試験にも、筆記試験にくわえて15分のヒアリングがあります。さらに準2級からは、面接試験が導入されています。「仏検」は、読む・聴く・書く・話すを総合的に評価し、学校で学ぶフランス語の学習成果の判定にもふさわしい客観性を備えた試験として、資格認定の条件となるケースが年ごとにふえています。


■DELF/DALF(フランス文部省認定フランス語資格試験)
DELF・DALFとは1985年5月より行われているフランス文部省認定フランス語資格試験で、セーヴルの中央機構Commission Nationale全国委員会の管理のもと世界150余ケ国で実施されています。

DALF C1を取得すると、フランスの大学の学部に入学する際に義務づけられているフランス語能力評価試験が免除されます。また、フランスやフランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されつつあります。日本では、フランス政府給費留学生試験の一部が免除されています。DELF(A1,A2,B1,B2)・DALF(C1,C2)という6つの新しいディプロム(証書)が、発行されます。各々のディプロムは、聞き取り・読解・文書作成・口頭表現の4つの能力が評価されます。

長期留学(通年)

専修大学・国際交流センターでは、春季の約一ヶ月間の語学研修(トゥール)だけでなく、長期の1年間の留学(リヨン第2大学)をサポートしています。 リヨン第2大学は、1970年にリヨン大学が、第1大学と第2大学に分かれることによって誕生しました。前身のリヨン大学は、長い伝統を持っていますが1809年に文学、理学、神学を教授する近代的な教育機関として再編されました。

現在、リヨン第2大学には文学・言語学・芸術学部、外国語学部、地理・歴史・美術史・観光学部、法学部、人類学・社会学部、経済学・経営管理学部の6学部があります。学部から独立した研究院には、政治学、心理学、教育学、コミュニケーション・情報・表象芸術、労働科学、工学などがあります。学生数は約22,000人です。

リヨンは、パリに次ぐフランス第2の近代都市。北ヨーロッパと 地中海を結ぶ位置にあり、ソーヌ川とローヌ川の二つの大河の合流部を中心にローマ時代から栄え、二千年以上の由緒ある歴史を誇っています。 街はソーヌ川を境にして東と西で趣が異なります。西は古代ガリア・ローマ時代の遺跡や中世ルネッサンスの面影が残る旧市街で、東は新市街です。ハイテク産業やクレディ・リヨネに代表される銀行・金融業が盛んで、ビジネス街としてにぎわっています。官庁やリヨン大学もここにあります。


リュミエール・リヨン第2大学のHP

短期語学研修 (春季)

春休みを利用して、フランス現地で語学の能力を高める短期留学のコースについて説明します。本学と提 携しているトゥーレーヌ語学センターのあるトゥールは、パリの南西に200キロほど下った、ロワール河沿いの美しい街です。この街を中心とするトゥーレー ヌ地方は、"フランスの庭"と称され、風光明媚で知られるとともに、最も美しいフランス語が聞かれる地方でもあります。なお、同センターで実施した語学研 修は、みなさんの帰国後、本学の「海外語学研修」の単位に互換することが可能です。

トゥーレーヌ語学センターは、90年の歴史を誇る由緒正しい語学教育機関です。建 物の設備には、LLやパソコンなどの最新鋭の教育機器が完備され、生徒たちはそれぞれのレベルに応じたインターナショナル・クラスで、フランス語の実践的 なコミュニケーション能力を養成することができます。また学校は市の中心地に位置し、午後はカフェや買い物に出かけるのも便利です。研修生活の形式はホー ムステイなので、一人暮しが初めての人も安心。日本では体験できないフランスの一般的な家庭の雰囲気に触れながら、日常的にフランスの文化・生活習慣を学 ぶ絶好の機会になるでしょう。⇒トゥーレーヌ語学学校のHPへ

トゥー ル(Tours)は、行政的には、フランス中部,アンドル・エ・ロアール県の県都です。人口 は約13 万 3000 (1990)。周辺地区を併せると、人口約 28 万の都市圏を形成しています。中世から、ロアール川とシェール川にはさまれた地域に発展した古都として栄えてきました。古い歴史を持つ、大司教区本部と大 学などがあります。パリと大西洋岸の地方を結ぶ交通の要衝および商都としての役割も果たし,近年ではロアール河畔の城めぐりの観光の拠点として有名です。 おもな産業はボールベアリング,電子機器部品,化学,家具,衣服の製造業と印刷業など。

中世の面影をとどめる旧市街と大胆な都市計画による高層建築群とが 鮮やかな対比を見せています。文豪バルザックの生地でもあります。
4 世紀トゥールの司教マルティヌスの墓の上に建てられたサン・マルタン修道院は,その聖遺物のゆえに繁栄し,アルクイン修道院長の下ではカロリング朝文化の 一大中心地となり,いわゆる〈トゥール派〉写本がその写本工房で制作されたりもしました。ロマネスク時代に再建された修道院付属教会は,サンチアゴ・デ・ コンポステラへの巡礼路教会形式をもつ大規模建築でしたが,マルティヌス創始になるマルムーティエ修道院同様,大革命時代に破壊され,今日では北トランセ プト (袖廊) の〈シャルルマーニュの塔〉が残っています。サン・ガシアン大聖堂 (13 ~ 16 世紀) は、各世紀の様式を示し,ステンド・グラス (13 ~ 15 世紀) も知られています。市内には,マンテーニャ,カラバッジョらを所蔵する美術館 (旧司教館) があるのも愉しみのひとつです。





 
 

半期制と通年制について

本学では、フランス語をはじめとする第二外国語は、平成18年度現在、「半期制」・「通年制」の二本立てで展開されています。文字どおり、「半期制」は前期(4-7月)と、後期(9-1月)ごとに、前期と後期に分けて成績評価をおこなうタイプの講義。「通年制」は一年間とおして年度末に成績評価を行うタイプの講義です。

「半期制」は平成17年度から、「初級基礎」「初級構造」「中級総合」「中級演習」に導入されました。そのため、原則として、平成17年度以後の入学者のかたたちに適用されています。平成16年度以前の入学者のかたたちは、従来どおり「通年制」が適用されています。

「半期制」の場合、前期の単位を落としたときには、初級には(1)後期の集中講義、もしくは、(2)半年後の春の再履修という二つのコースがあります。(1)は後期の開始とともにすぐ申請を行うことになりますので、後期の初回の講義が始まる前に学部の窓口に申し出てください。また、中級には(2)のコースひとつだけがあります。

まだ導入してワンサイクル経っていないため、あとしばらく二種類の制度は並立して運用されますが、自分の入学年度に合わせて、間違いのないようにご確認ください。どの科目にもいえることではありますが、再履修にはならないよう、しっかりがんばりましょう! BON COURAGE !


*なお、「初級会話」「中級会話」「上級演習」にかぎっては、入学年度に関係なく、「通年制」となっていますのでご注意ください。



フランス語の授業の種類は?


フランス語は初級ではそれぞれ構造と基礎、中級が総合と演習に分かれて展開しています。これらの根幹となるクラスの他に、さらに上級演習、初級会話と中級会話があり、春には短期語学研修として一ヶ月フランスに直接行って勉強することもできます。


 フランス語初級構造Ⅰ・Ⅱ(初級構造)
基本的な文法事項を、順を追って勉強します。客観的な表現に用いられる動詞の使い方を中心に、文の組み立てを学びます。焦らず、じっくりと勉強することが肝心です。

 フランス語初級基礎Ⅰ・Ⅱ(初級基礎)

文法事項よりも日常使われる会話表現や語彙など、より実際的な面での練習に重点を置いた勉強が中心となります。ここではちょっとフランス的な気分に浸って、楽しみながら表現や語彙を増やしてください。

 フランス語中級総合

文字通り読む、聴く、書くという三つの基本要素をバランスよく学習します。最終的に、実用フランス語検定試験の4~3級に合格するだけの力を養うことを目指す、二年次からのクラスです。

 フランス語中級演習
これも二年次からのクラスですが、購読や会話など、学習するテーマを絞り込むことで、より深く掘り下げた勉強をします。

 フランス語初級会話・フランス語中級会話
LL教室などの視聴覚教材を使いながら、基礎や構造からさらに発展した実践的授業を行います。

 フランス語上級演習

ネイティブの先生とダイレクトに接しながら、これまで培ってきたフランス語の力を維持、発展させることを目指す授業です。短期研修、長期留学を考えている人は、ぜひ積極的に会話や上級の授業に出席してください。

フランス語とはどんな言葉か?

フランス語は今日,フランス共和国(海外県,海外領土を含む)および他の地域において約1億人の話し手を有すると推定されます。もともとは、ラテン語から生まれたロマンス語のひとつでした。パリを中心とするイル・ド・フランス地方の方言(フランシアン方言 francien)が、13世紀以降,国王権力の伸長を背景に威信を高めた結果,この方言を基盤にした書き言葉,次いで話し言葉がフランス全土の共通語,国語としての地位を獲得するにいたりました。

 世界のなかのフランス語 
なんといっても、いちばん親しい外国語です。 フランス本国のほかにも、カナダ、ベルギー、スイス、中南米、アフリカ、ポリネシアなど世界各地で話されています。カフェ、レストラン、シネマ、シャンソンからメートル、グラム、リットルまで、私たちの生活のなかに生きている言葉です。 ご存知のようにフランスは、歴史ある芸術と科学と革命の国ですが、現代のきびしいビジネスやスポーツの世界でも活躍しています。自動車のルノー、ファッションのヴィトンなど、大企業がいくつも日本に進出しています。オリンピックでは、最初にフランス語のアナウンスがあるし、ユネスコやユニセフのような国際機関でも、フランス語が必須です。レストランのシェフやソムリエ、それに最近ではお菓子づくりのパティシエも人気ですね。

 流麗な音の響き
フランス語の音素には,16の母音と20の子音がありますが、母音の種類が際だって多く,またその中に鼻母音が含まれること,r がふつう口の奥で調音される摩擦音であることなどが注目される点でしょう。アクセントは、単語を個々に発音する場合には最終音節の母音に,文中では,意味上のまとまりをなす語群からなり,ひと続きに発音される〈リズム段落〉の最後の母音に置かれます。これは、個々の単語にアクセントをもつ英語などとは違っています。  また、アクセントの有無にかかわらず、すべての音節がいつも明瞭に発音されること,単語のレベルでは発音されない語末子音が、語群中では母音の前で復活し,その母音と1音節を形成する,いわゆる〈リエゾン〉などの現象をもつことも、フランス語を流麗に感じさせる特徴となっています。

 文のなりたちの明快さ
文法面においては,ロマンス諸語全体(イタリア語やスペイン語など)に共通する特徴として、次のものが挙げられます。名詞に文法上の性(男性・女性),数(単数・複数)による区別があること。動詞の体系が精密であること,前置詞の機能がラテン語よりはるかに大きくなっていることなど,です。  いっぽう、他のロマンス語には見られないフランス語の性格としては,次のような点があります。すなわち、主語が名詞である場合以外は常に,主語人称代名詞が要求されます。文をつくるには、かならず「頭」と「からだ」が必要,というわけですね。  また、名詞の単数・複数に関しても,名詞の音形そのものによってではなく(綴り字上は,単数形に〈発音されない〉s を付けて複数形を示すのが原則),それに先立つ冠詞の語形などによって識別される場合が多いことなどです。  それから、他のロマンス語と比べ音韻変化の著しかったフランス語には,これを規則的に被った〈民衆語〉を中心に,1音節語等の短い語や、同音異義語が数多く存在する点も注目されます。

2006/09/26